自分でピアノを解体することはできる?解体方法や準備するもの
ピアノを移動させるのはとても大変、力のある大人男性の手がいくつあっても足りないでしょう。そんな時、ピアノを自分の手で解体できたらぐっと楽になります。
しかし一般人でもピアノの分解はできるのでしょうか、ピアノの種類ごとに解体のコツを紹介しましょう。
正しい知識があれば、一般の人でもピアノの解体は可能です。その場合は楽器の種類によってそれぞれ方法が異なりますが、ここでは基本的な部分での解体法を紹介します。
電子ピアノの場合、本体とスタンドはペダルコードでつながれているので、それを外しさらに電源コードも外します。ペダルコードが外れたら本体とスタンドを分けさせることができるようになるのでそれぞれを取り外します。
そして最後に説明書に従ってスタンドをパーツに分解します。この手法はエレクトーンやオルガンも概ね似たような手順を踏みます。その他、アップライトピアノやグランドピアノについては、本体を覆う外板を取り外し、横向けに寝かせた状態にしてから脚をすべて外します。
弦を緩めてからカットし、金属フレームと響板を全てはずし、最後に響板を細かく切断していきます。基本的な解体方法はこのような手順になりますが、取扱説明書があればそれにきちんと従ったほうが間違いが少なくてすみます。
ピアノ解体に必要な道具は電動ドライバー、弦を切るのに使うチューニングハンマーとニッパー、響板を分断するためのノコギリです。
また服装はできれば厚手の作業服を着、丈夫な軍手と解体時に出るホコリやチリから保護するゴーグルやマスクがあると作業がしやすくなります。
ピアノの分解で注意したい点は、できるだけ広い場所で、大人の男性最低3人の人手が必要、そして部品の数が膨大なことです。作業場所が狭いとピアノを横倒しにしたりできなくなり、脚やペダルを外すのが難しくなります。
またグランドピアノになると200sを軽く超える重量のものを扱うので、やはり力作業の得意な人の手があるに越したことはありません。さらに、ピアノは大変精密に造られているので部品の数が莫大なものになるため、無くしたり、取り外しによるケガなどにも気をつけましょう。
ピアノを解体することは、その方法さえ知っていれば半日から1日程度で分解することができます。分解の方法への知識を仕入れ、必要な工具と作業着を準備し、できるだけ広い場所で行います。
この方法とポイントを知っていれば、ピアノ処分の費用を抑えたり搬出の手間をかなり省くことができるかもしれませんね。